ヤナギマツタケ原木栽培の巻

                          

このキノコは天然では、公園樹や街路樹に使われているトウカエデの木や、ポプラ、ヤナギ類の枯れた部位に発生しています。
しかし原木栽培となると菌の生命力が弱く、栽培は難しいとの事でした。
栽培者や種菌会社によっては、原木での栽培は出来ないとまで言い切る記述をしています。

ところがきのこ堂では、今年初夏、このヤナギマツタケの原木栽培が成功してしまったのです!







栽培方法としてはマイタケやヤマブシタケと同様の「殺菌原木法」及び、ナメコやヒラタケ同様の「短木栽培法」を試しました。

そしてこの初夏に発生したのは「殺菌原木法」を行った方からでした。















空気に触れた部分は綿菓子の如くふわふわと菌糸が増殖します。
そして原木に接種した上乗せ培地からキノコを発生させます。
しかしこの時未だホダ木としては完熟では有りません。

その後は室内温度の保温を呼吸熱に任せ、数ヶ月間培養します。














殺菌、接種、培養に成功しますと、ヤマブシタケに続いて短期間の培養で収穫が可能なキノコと言えます。
しかし、培養中は接種した菌の呼吸熱発生が激しく、高温になりがちで、この温度対策をどうするかという課題もあります。














ヤマブシタケとマイタケも殺菌が上手に出来れば接種当年に発生は可能ですが、このキノコは上記キノコと比べてもやはり培養は難しいところがあります。















接種直後の菌の成長ぶりには驚かされましたが、ちょっとした殺菌不良や接種時の不備からカビが発生しますと、一気にカビに生活圏を奪われてしまうといった難しさがあります。
この点ではヤマブシタケやマイタケ以上に培養が困難でした。

画像は原木では無く、上乗せ培地から発生したキノコです。
















この様に全体が菌糸膜で覆われる迄培養しました。


















そしてある程度培養した原木を6月のある日、外部に持ち出し発生を待ちますと、約一ヶ月後にヤナギマツタケが見事に発生しました。














ヤナギマツタケは同時進行で菌床栽培も試しましたので、今後ここにUPしたいと思います。

その素晴らしい風味や食感などについても触れていきますのでよろしくお願いします。